クラミジアは母子感染しますか

クラミジアは胎内の母子感染はしないが他のリスクがある

母子感染する性病は?

母子感染する性病として代表的なのは、梅毒とHIVです。他にも淋病や陰部ヘルペス、カンジダなどがあります。母子感染には、妊娠中の胎内感染と出産するときの産道感染、出産後の経母乳感染がありますが、何らかの細菌や微生物が母親の胎盤から胎児に感染することを一般的に母子感染と呼ぶ傾向があります。こういった胎内感染する性病として最も危険なのは梅毒で、妊娠18週目以降に胎盤から感染して発症します。胎児梅毒が発症すると、胎児水腫を引き起こして死産や流産、生後の早期死亡といった事態を招きます。遅延梅毒というものもあり、新生児から学童、思春期に差し掛かる頃に骨や皮膚などに病変を起こします。こうした意味での母子感染はクラミジアにはありません。胎盤からクラミジア菌が胎児に感染するという事例は非常に稀とされています。

クラミジアに感染すると

クラミジアの感染ルートは主に性行為感染です。性器から性器への感染が最も多いと言われており、このほかオーラルセックスによっても感染します。女性の場合に気をつけたいのは、自覚症状が乏しい病気であるということです。性行為によって性器感染しても、女性の場合は症状が薄く、もしあっても非常に軽い傾向があります。性器から感染したクラミジア菌は、子宮頸管の細胞を宿主として自己増殖していきます。子宮頸管から子宮内膜、卵管へと徐々に進行していくのがクラミジア菌の特徴です。まったく気が付かないまま妊娠することも多く、そのときには胎盤からの感染はありませんが、出産時に産道を通る胎児に感染することが知られています。

新生児が感染すると

母親がクラミジアに感染した状態のまま出産すると、新生児に産道感染するリスクがあります。たとえば子宮頸管、膣、外陰部などの軟産道と呼ばれる部分を通過するときに感染します。出産した新生児のおよそ50%程度が結膜炎にかかり、20%近くが肺炎となるという調査結果があります。また、1歳程度になったときに、産道感染した幼児の半数近くが急性気管支炎などにかかるという報告もあります。こういった感染を防ぐには、妊娠したら産科医の指導に従ってクラミジア検査を受けましょう。近年はクラミジアを含む性病の検査をする産科医が増えています。治療は妊娠中でも可能で、エリスロマイシンやクラリスロマイシンといった作用の穏やかな抗生物質で治療します。治療によって、産道感染のリスクはおよそ2%程度にまで激減します。

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